スティル|News & Blog

この時期に多い髪の疑問 

2008年 11月 12日 | お仕事

ここ最近、男女を問わずお客様からすごく髪が抜けるんだけど大丈夫? など脱毛に対しての相談を良く伺います。時期的な関係?栄養不足?ストレス?など心配されている方が数多くいらっしゃるようです。
元々、体毛は体を守る為にあると言われますので日差しが弱くなったり涼しくなったりという点で体自身が調整しているのではとか動物などの夏毛、冬毛の抜け代わりの名残ではなど色々面白いような興味深いような
意見等様々ですが、美容師側のとらえ方として多い考え方をお伝えさせて頂きます。
まずはじめに、日本人の髪の毛はもちろん個人差はありますが約10万本程度といわれています。発毛期、成長期、移行期、休止期、脱毛期のヘアサイクルを通して、生えて伸びて抜けるのが髪の毛の人生です。
男性で1クール4年、女性で五年と言われています。 100,000本÷1,825日(五年)=54.7・・・・ 計算によると一日約55本は自然に抜けていることになります。一般的に1日100本近くは自然脱毛で問題ないといわれています。サイクルを経て抜けるべくして抜けた太めで長い毛の脱毛はそんなに問題はありませんが、細くて短いような毛が抜けるのはヘアサイクルの乱れで成長するべき仮定で抜けてしまっていると考えられるのであまり良い傾向ではありません。このことをふまえた上で季節の関係です。
夏は一年を通して一番汗をかきやすい季節だと思います。そして日差しも強い日が多いです。汗の成分の中の水分は日光で蒸発してしまいます。そうするとおわかりだと思いますが汗の中の成分の塩分が残ります。
(以前奄美大島にいった時に夏でもからっとしていていいですねといった事がありました。すると地元の方は、でも腕とか塩ふきますよと言われていました。)
塩分は皮脂を固めやすい性質があります。夏の頭皮には、かたく固まりやすい皮脂が残りやすい時期になりこのことから栄養がスムーズに毛根等にいきわたりにくくなってしまいます。
そして暑い季節ですがクーラー等でかなり体が冷えたり、冷たい飲み物をたくさんとる事で内臓も冷やされ、実は体の外も中も冷やされた状態が多いのです。このことで血行が悪くなりこちらもうまく栄養がいきわたりにくい状況を引き起こしてしまいます。  このような影響で徐々に栄養分が妨げられてしまい夏が終わった1~2ヶ月後の秋から冬に髪が抜けやすくなるといわれています。
この事から夏場のお手入れがやはり重要ですね。汗をかいたらこまめに拭いたり、頭皮を清潔にする事を心がけたいです。
そしてこの時期たくさん抜けてしまった方も上記の点からやはり秋だからかという事も一理あるということでひとまず安心。ですが抜けた後、もう一度発毛期からの正常な髪のサイクルをうまく発生させなければいけませんよね。
ですのでやはり髪の毛にはもちろん地肌に良いシャンプーを使用して頂きたいです。月に1度の美容室でのヘッドマッサージももちろん良いですが、毎日使うものですので非常に重要になってくると思います。
そしてやはり食事をバランス良くですね。トニックや育毛剤などで栄養を与えたり血行を促進させてあげるのも有効だと思います。