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美容室が火曜日休みの理由

2010年 01月 27日 | ちょっと一息

お客様からなんで美容室は火曜日が休みなのという質問を以前から良くされます。関東は火曜のお休みですが、地方は月曜のところが多いです。
ちなみに私がはじめに勤めさせて頂いたサロンは名古屋なのですが入社してすぐは火曜定休でしたがが、はっきりとした理由はわかりませんがしばらくして月曜日定休に変わった記憶があります。
確かに不思議ですよね。土曜日、日曜日はさておき平日が5日間あるのに。月曜日、火曜日に集中するのは。この謎ははっきりとは解明されていないみたいなのですがいくつかの推測があるようです。
今のパーマはコールドパーマといってロットに薬液をつけてウェーブをデザインする方法が主流ですが、以前は薬液の関係で熱がないとウェーブをえることが出来ずロット1本1本にコードがついていて電気の熱を
利用するパーマで1923年ごろからではじめ電気パーマ(電髪)と呼ばれていました。1930年中頃が電髪の大ブームだったようです。しかし当時は戦争の気配が高まってきた時で、1940年には軍から当時贅沢だったパーマを自粛するようにとの通達がだされたようです。美容室=電気をたくさん使う場所だったようです。電力の安定供給がしっかりできておらず、戦争の為の兵器の製造などにもたくさんの電力が必要だったからか、関東電力が火曜日に電力供給を止めることになり、しかたなく火曜日が営業できなくなったので休みにしたという感じでしょうか。地域によりこの電力のストップ日が月曜だったり水曜だったりしたみたいですが。
又、電気、ガス、水道と昔にしては資源をたくさん使う仕事で、組合がこれはまずいのでたくさん使った日曜日の後の月、火を強制的に休ませるようにした説。
電気以外にも、水道が月、火曜日に使用できない期間があったなど様々のようです。このような事があり昭和35年ごろに適正化規定で都道府県ごとに組合が定休日、料金、営業時間などを決める事になり、月、火をそのまま休みに定めたという感じのようです。ただ現在では、公正取引委員会からの指導により完全に自由化になっています。ですので何曜日に休んでも問題はないのですが、以前からのなごりで組合や美容ディラー各社が行うヘアショー、セミナー、講習が、月、火に行われるものがほとんどなので今でも月、火定休が多いようです。STILLも右へならえではないですが、とりあえず、火曜定休にしています。