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泡カラーについて

2009年 12月 14日 | お仕事

最近、ホームカラーで泡カラーという商品のCMを良く見ます。STILLのお客様の中でも使ってみたという声を何人かからお伺いしました。普通の液より塗りやすくてよい、頭の後ろも染めやすい、むらになりにくいという意見から、色が思った色とかなり違う、いつもよりも傷んだ気がする、染めてから時間がたつと毛先がボロボロになったなど様々な意見があり、どうなんですかと?質問されました。
個人的な見解をお話します。商品を否定、批判するつもりもありませんし、必ずしも正しいという訳ではないのでご理解お願いします。
美容業界でもカラートナーという技術で特殊なシャンプーとカラー剤をまぜて、シャンプーしながら泡で色をいれちゃう施術もありますし、クリーム状、ジェル状、泡状など様々なタイプの物がありますので特別警戒するような商品ではないです。
まず、形状をクリームから泡にかえるということが大きな違いです。では泡にするためには。簡単に考えれば発泡剤が必要です。そして普通のクリームカラーより粘性が弱いものがベースになるのでしょう
だったら良くドラックストアなどでも売っている、ムースタイプ(泡ででてくる)のトリートメント(ドライヤーで乾かす前につけるような)と、クリームタイプのカラー剤を混ぜちゃえば・・・・。色も染まるし、塗りやすいし、トリートメントにもなるし?。と、こんなに簡単にはいきませんがイメージ的に想像できますか?しかし・・2種を混ぜると残念ながら泡は消えてしまい、通常より水っぽいクリームのカラー剤ができあがってしまうでしょう。なんででしょうか?
皆さま、シャンプーする時、スタイリング剤がたくさんついていたり、汗をたくさんかいた日などはシャンプーの泡立ちが悪くないですか?洗った感じがしないからもう1度洗うといつもより少量で上質な泡立ちになったりと。
これと同じ感じなのですが。もうお分かりでしょうか。泡立ちは油分で妨げられ、油分で消えてしまいます。カラー剤の中に含まれているトリートメント成分などの油分が泡の形状をなくしてしまうにです。
ではどうすれば泡カラーに・・。クリームカラー剤に入っているトリートメント成分などの油分を極力へらして、泡の妨げになる物はアルコールをまぜて揮発させてしまえば・・・・。
これが上記の赤字の部分のベースです。トリートメント成分を減らして、アルコールで揮発させてと。乾燥させて傷みそうなベースですね。
それともう1点気になった点があります。内容成分の中に炭酸水素アンモニウム、強アンモニア水をはじめおおくのアンモニア(髪の色素を分解したりするアルカリ剤)がふくまれていました。もちろんヘアカラーにアンモニアは必要な成分ですが、これだけ多量に含まれているのに、CMで嫌な香りがしないや良い香りといわれているのが非常に気になりました。美容室で使っているカラー剤は反応が終わったアルカリ剤は空気中に揮発するようつくられています。
ツンとしたヘアカラー独特の匂いがそれです。必ずしもそのような匂いがきついヘアカラー剤が悪いという訳ではないのです。ではなぜにおわないのか。多分、モノエタノールアミンなどの物質でアルカリ剤を覆いきはつしないようにして、マスキングして良い香りにしているのでしょう。これで確かに嫌な香りはせず、好みの香料が施せます。ですが揮発しないということはアルカリ成分が髪の中に残留します。弱いブリーチ剤が髪の中に居続けるもです。染めてから時間がたったら毛先がボロボロになった。この事からなのです。